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光と陰影の描き方

光と陰影の描き方

光と陰影の描き方

光と陰影は、作品づくりに欠かせない要素です。イラストやデッサンにおいても重要ですが、同時に多くの人がつまずく難関でもあります。
今回はその光と陰影について、解説します。

光【方向】

まずは光について。ここでいう光とは「どこから光が来ているのか」という位置のことです。

光の位置や視点のアングルが変われば、同じ物体でも見え方は大きく変化します。
光の当たり方には主に次の3種類があります。

①前光

正面から光が当たる状態。影が目立ちにくく、描写はやや難しい。

②斜光

横から光が当たる状態。光と影が斜めに分かれ、もっとも影の形がわかりやすい。

③逆光

後方から光が当たる状態。輪郭に光が集まり、ドラマチックな雰囲気になる。

陰と影の違い

「陰影」という言葉は、実はどちらも「影」という意味を持ちますが、絵においては別の概念です。

:光が当たらず、なだらかに暗くなる部分(グラデーション的)
:物体によって光が遮られ、シルエット状に落ちる暗部

陰は肌や曲面に、影は首の下や地面に落ちる形に現れます。
描くときは、この2つを意識して描き分けることが重要です。


光と陰影の6要素

光と陰影には、さらに細かい6つの要素があります。

ハイライト:最も明るい点。白に近い色を少量使う。
光面:光が当たる明るい面。固有色が鮮やかに見える。
稜線:光面と影面の境界。最も暗い部分の一つ。
影面:暗く見える部分。端は反射光で少し明るくなる。
反射光:床や周囲から反射して入る光。環境色が混ざる。
影(落ち影):物体が光を遮ってできる影。形はシルエットになる。

この6つを理解しておくことで、より立体感のある描写が可能になります。


実践してみよう

最後に、前光・斜光・逆光の3種類を実際に描き分けてみましょう。
特に初めて挑戦する場合は、影の形がわかりやすい斜光から始めるのがおすすめです。
光の位置や陰影の要素を意識しながら、少しずつ自分の絵に取り入れてみてください。


動画本編ではより詳しく解説しながら、実際に描いている様子を紹介しています。

動画講座本編はこちら