<< Articles
質感の表現の描き方
質感表現をするには
質感表現は物のイメージを大きく左右する効果があります。
同じ形でも表現によって全く別の印象を与えます。
今回はその質感の捉え方について、解説します。
質感における4つの要素
ここではやかんを共通モチーフとして、質感表現をするための4つの要素について解説します。
①反射
ツヤとマットの大きな違いは”光沢があるかないか”
表面が反射する物体であればあるほど周辺のものを写し輝いています。
逆にマットなものは反射をしない分、モチーフの固有色が強く見え、描きやすいのが特徴です。

やかんは金属なのでツヤがあり反射する
②固さ
絵で固さと柔らかさを表現するには繊維的に描くといった方法が挙げられます。
詳しくは動画本編の実践部分にて解説いたします。

やかんは固い分類に入る
③重さ
モチーフが重いか軽いかの分類です。
デッサンにおいて紙風船を描くことが難しいとされる理由の一つで、色が濃く固いものであるはずなのに、紙特有の軽さもあるため、その区別化が難しいとされています。
質感表現ではモチーフの重量がしっかりと重そう・軽そうに見えるように描く必要もあります。

やかんは中が空洞なので重いわけではない。
④荒さ
表面が荒いか、滑らかであるかの分類。
4つの分類の中では最もわかりやすく、描きやすい。

この4つの要素を踏まえて実践してみましょう。
実践してみよう
本記事では①の反射の実践について解説します。

①反射においての描写のポイント
ツヤ(反射あり)の場合
1.周辺の空間を反映
ツヤのあるものは、鏡のように物そのものに周りのものが映り込む。
2.反射光で明るくなるとは限らない
ツヤがあると、地面の影も反射して映り込むので、必ずしも反射光で明るくなるとは限らない。
3.濃く、柔らかい鉛筆を使おう(4B~)
ツヤがある分、色の差が激しい。
まずは濃く柔らかい鉛筆で描いてみましょう。
ツヤのあるモチーフには例外が発生しやすいです。
しっかりとモチーフを観察して描写しましょう。
動画本編ではより詳しく解説しながら、実際に描いている様子を紹介しています。
動画講座本編はこちら
