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立体感を持たせる: DAY2-5 『ポージング練習で「発見」を得よう』

立体感を持たせる: DAY2-5 『ポージング練習で「発見」を得よう』

本記事は書籍『7日間で上達! さいとうなおき式お絵描きドリル』の抜粋記事です。
イラストレーターのさいとうなおき先生が編み出した、絵の上達のためのマインドについて、ポージングを解説しているDAY2をご提供いただきました。


イラストの立体感は、ポーズを取らせる上でいくつかのことに気をつけておくと、簡単に出すことができます。

0からポーズを考える際のアドバイス

 前節で、練習によって立体感のイメージを感覚で得る方法をお伝えしてきましたが、そうは言っても「今すぐ立体的に描けるようになりたいんだけど!」という気持ちも分かります。だって、気持ちよく描けたら、達成感ややる気にも繋がりますよね。速攻であなたのイラストの見栄えをアップさせるアドバイスももちろんあります。

 前節で説明してきた練習法が長期服用の薬だとしたら、こちらは特効薬! 合わせて使用することで、よりイラストに立体感を持たせる意識が増すことでしょう。

● 正面を避ける

やらない方がいいとまでは言いませんが、キャラを立体的に見せたければ、正面から描くことはおすすめしません。なぜなら正面からだとワイヤーフレームで見える断面が平行になってしまい、あまり角度がついて見えなくなってしまうからです。さらに画面に対しても奥行きが表現できず、空間を表しにくいポージングになってしまいます。ポーズを考える上で重要なのは、断面に角度がつき、かつ画面に対して奥行きがある、という点です。

構図については次の章でも解説します

● 前後感を強調する

平面的にならないようにする単純な方法は、顔や体の配置を斜めにすることです。なおかつ手脚も曲げたり斜めに上げたりしながら、とにかく正面を避け前後感を出しましょう。これを意識するだけでも、奥行きを強調でき、自然と立体感のあるポーズが描けるようになります。特に手脚を前に突き出すポーズは、画面に奥行きができ、キャラの立体感や迫力を追加するのに効果的です。さらにリストバンドや時計、ベルトのような小道具を巻きつけることで、断面効果を併用することもできます。

logic04のワイヤーフレームで断面を意識するということですね!

● アオリと俯瞰

キャラクターを下から見上げるアオリ構図や、上から見下ろす俯瞰構図も、自然と断面の角度がつくので立体感を強調できます。ただし、アオリや俯瞰は初心者にとって少し難しい構図。これは最初から線で描こうとして、立体的な捉え方ができていないからです。人体をブロックで捉え、それを積み重ねるイメージで描いていけば、自然と立体感が出せます。ここでも断面を描くことで、線ではなく面や立体で形を捉えることができ、角度を上手に描くことができます。


以上、『7日間で上達! さいとうなおき式お絵かきドリル』(著:さいとうなおき)の抜粋記事でした。 Amazonなどで絶賛発売中です。
7日間で上達! さいとうなおき式お絵描きドリル by さいとうなおき