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ポージングのルール: DAY2-6 『ポージング練習で「発見」を得よう』

ポージングのルール: DAY2-6 『ポージング練習で「発見」を得よう』

本記事は書籍『7日間で上達! さいとうなおき式お絵描きドリル』の抜粋記事です。
イラストレーターのさいとうなおき先生が編み出した、絵の上達のためのマインドについて、ポージングを解説しているDAY2をご提供いただきました。


躍動感がアップし、見栄えがぐんとよくなるポイントを紹介! 人体を描く時に意識してみるだけで、印象が変わります。

ポージングのルールを覚えて実践しよう

 これまでポージングについて、たくさんの発見ができたと思います。誰かの絵を見て、自分の絵に足りない部分を知ったり、「ここってもしかしてあえてやっているのか」という意図に気付いたりすることは、とても大事な体験です!   

 ここでは、僕の描いたポージングラフや立ち絵を、「こういう部分を意図しているよ!」というポイントの説明と共に掲載しています。同じポーズを描いてポイントを実感してみるのもよし、その他にも自分なりの発見がないか探してみるのもよし。自分の勉強のために、ぜひ使ってみてください。

1. 直線と曲線の対比を作る
2. 手の表情を大切にする
3. ボリュームを絵の上のほうに持ってくる
4. 反対側の手も、隠さずにきちんと描写する
5. 髪の形で大きなシルエットと流れを作る
6. 正面から描きたい場合でも、真正面ではなく少し上から見ているように俯瞰を意識するとよい
7. 布や髪は表と裏を意識する
8. 靴下の縁など、服の断面を体の円周に沿わせるようにカーブを描くことで、立体感が出る
9. 女の子の場合は、特に関節や体のやわらかさ、カーブを意識する
10. 腕や脚などの間に空きを作ると、空間が生まれて自然なポーズになる
11. 奥まった脚は、奥行きを出すために手前のパーツより小さくする
12 . 小物はポージングに華を添えてくれるアイテム! シルエットを出すことで、シンプルな立ち姿にも動きを加えられる
13. 模様を使って立体感を際立たせる
14. アオリ構図は難しいが、「服の裏」を描くように意識するとよい
15. 顔は正面でも、片手を突き出し、もう片方の手を奥に配置することで体の正面を避けることができる
16. 分厚い鎧や衣服も、中に体が入っていることを意識しながら描く
17. 立ち姿は「S字曲線」を意識すると自然になる

発展の気付き

ダイナミックな構図とパーツについて、さいとうなおきが少し掘り下げて考えて見つけた発見を解説。

1. 全体の空間に3点透視的なパースをかけたほうがダイナミックに見えるが、やりすぎるとデッサンが崩れているようにも…
2. 画面に対して平行な面を減らすと、よりモチーフを立体的に見せられる
3. 個々のパーツにオーバーな3点透視を適用することで、正確ではないが演出としての疑似的な3点透視パースを作り出せる
4. 奥行きの意識として、奥に向かうパーツの配置を意識するとよい
5. 印象的なパーツは大きめに。反り返りがあると、パーツの単調さを回避できる

以上、『7日間で上達! さいとうなおき式お絵かきドリル』(著:さいとうなおき)の抜粋記事でした。 Amazonなどで絶賛発売中です。
7日間で上達! さいとうなおき式お絵描きドリル by さいとうなおき