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「上達」=「発見」すること: DAY2-1 『ポージング練習で「発見」を得よう』

「上達」=「発見」すること: DAY2-1 『ポージング練習で「発見」を得よう』

本記事は書籍『7日間で上達! さいとうなおき式お絵描きドリル』の抜粋記事です。
イラストレーターのさいとうなおき先生が編み出した、絵の上達のためのマインドについて、ポージングを解説しているDAY2をご提供いただきました。


単に練習するだけが上達の近道ではありません。
まずは自分の絵を完成させてみて、そこから上達へのヒントを探してみましょう。

サイクルの中で人は上手くなる

 上達するために「体の描き方」「目の描き方」などのような勉強や練習から始めるのは、実は効果的ではありません。自分のイラストが世の中でどう見られてほしいのか、仕事にした場合はどう役に立つのか。そういった具体的な理想を想定しないまま勉強・練習ばかりしても、結局学んだ技術を自分の作品に落とし込めないことが多いからです。

 ではどうすればいいのかと言うと、シンプルにまずは描きたい絵を描きましょう。描くことで自分のイラストの長所や短所、課題を発見することができ、そこで初めて学んだ技術の活かし方に気付けます

 そうしてそれを取り入れてまた描くことを繰り返しましょう。この「Draw=描く」「Discover=発見する」「Notice=気付く」「Adopt=取り入れる」の4つのサイクル、「DDNAサイクル」を繰り返すことこそが、上達に繋がるのです。

 特に難しそうな「発見」は、自分の作品を他の絵やお手本と比較することでしやすくなります。今日の練習では、発見をするための「比較」を、ポージングに着目してお伝えしていきます。

描きたい絵で発見を得る

 自分が描きたいものから描けば、自分の理想に足りないものを発見しやすいのでおすすめです。例えばかわいい女の子が描きたいなら、まず描いてみて、それから自分の求めるかわいさに足りないものを考えましょう。「人体構造、骨格の練習から始めなきゃ!」と思う人が多いかもしれませんが、土台から積み上げていくのは時間のかかる大変な作業。まずは形を作って、対症療法的に問題を解決していくほうが、より「あなた自身が望む方向への成長」がスピーディーにできるのです

 そうやって、立体感の出し方、目の描き方、着色の仕方など、自分に足りない部分を取り入れていきましょう。

 下は、僕が発見を得たイラストのbefore / afterです。このようにして、自分のイラストの改善点を発見し、よりよくしていくことができるのです。

発見①
正面を向いているとしても、カメラを上下どちらかに振ることで、立体感が生まれる。
発見②
体が硬くしなっていない、首が長すぎる、髪に立体感がないなどに注意する。

以上、『7日間で上達! さいとうなおき式お絵かきドリル』(著:さいとうなおき)の抜粋記事でした。 Amazonなどで絶賛発売中です。
7日間で上達! さいとうなおき式お絵描きドリル by さいとうなおき