塗りの基本〜陰影の立体とデザイン・アクセサリー編〜
イラスト講師たか
Sep Mid
セミナー
厚塗り
ライティング
着色
球・ドーム・円柱で構成された曲面を題材に、面の向きから明暗を論理的に決める方法と、影の形を意図的にデザインする考え方を、プロの思考プロセスごと解説するライブセミナー(配布線画・学習資料つき/アーカイブ付き)。
DateTime:
2026/09/11 20:00 JST
Duration:
2:00:00
Venue:
Discord
Caption:
None
Order deadline:
2026/09/04 20:00
Viewing deadline:
Archive available
Notice:
None
Currency:
JPY
球・ドーム・円柱で構成された曲面の陰影を、光源と面の向きから理屈で割り出し、その影の輪郭をデザインとして整える講座です。宝石や金属のアクセサリーを題材に、Tips を集めなくても自力で立体を組み立てられる手順を身につけます。
宝石や金属が「安っぽいシール」になるのは、テクニックが足りないからではありません
「宝石の塗り方」「金属の質感Tips」を見て同じ手順をなぞったのに、仕上がりが浮いてしまう。影をどこまで塗り、どこから反射光にするか分からず、塗り重ねるほど画面が濁っていく。原因は絵心でもテクニックの数でもありません。全方向が曲面である球やドームの明暗ルールを飛ばしたまま、表面のテクスチャだけを乗せているからです。
土台の立体が決まっていないと、上に乗せたハイライトは光源と矛盾します。矛盾しているので違和感が出る。しかし直し方の理屈を持っていないため、消してやり直すしかなくなります。本講座では、曲面の明暗を計算する手順と、影の輪郭を意図して切る判断を、順番に分けて扱います。
メイキング通りに塗ったのに、パーツだけが浮いて見える方へ
✔︎ 映える金属質感Tipsや宝石の塗り方テンプレートを買い集めても、自分の絵に応用できない方
✔︎ メイキング通りにハイライトやグラデーションを入れたのに、宝石や金属パーツだけがシールのように浮いて見える方
✔︎ ドーム状パーツをソフトブラシのグラデーションだけで済ませ、塗るほど色が濁ってしまう方
塗り始める前・塗っている最中・仕上げの3つに、判断を分けます
筆を動かす前に、工程ごとの担当を決める
ベース・1影・2影・ライティング・反射光・グラデーションには、それぞれ担当する情報があります。この割り振りを塗り始める前に書き出すことで、「今この工程で何をするか」が決まり、迷う場所そのものが減ります。
曲面を、明暗境界線・反射光・落ち影で組み立てる
球やドームは全方向が曲面です。中央にグラデーションを置くだけでは立体になりません。面の向きの変化を読み取り、明暗境界線・反射光・落ち影を論理的に配置する手順を扱います。
立体を守ったまま、影の輪郭を切る
正しい位置に影を置いた上で、その輪郭の形を意図して整えます。直線的な影、丸い影、流線型の影がそれぞれ与える印象を知り、モチーフの質感に合わせて選べるようにします。
「なんとなく」で置いていた影が、「狙い通り」に変わります
判断基準が理屈で決まるため、どこを塗るかで止まる時間が消えます。違和感が出たときも、どの工程の判断がずれているかを自分で特定できるので、全部消してやり直す必要がなくなります。
土台の曲面と光源が一致するため、宝石や金属パーツがキャラクターの一部として存在するようになります。理屈が通っていて違和感がなく、かつ影の形がデザインされている状態が両立します。
手順を覚えるのではなく判断を持ち帰るため、メイキング動画を見たときに「今この人は1影で面の向きを決めている」と自分で解説できるようになります。真似の対象が、手順から判断へ変わります。
この120分で持ち帰るもの
着彩工程マップ
ベース・1影・2影・ライティング・反射光・グラデーションが、それぞれ何の情報を担当するのかを整理します。
アニメ塗りと厚塗りの使い分け
影の形を記号としてデザインする手法と、立体の情報量を積み上げる手法。どちらが優れているかではなく、何を表現したいかで選ぶ判断基準を持ちます。
曲面の明暗ルール
全方向が曲面のモチーフで、どこに明暗境界線ができ、どこに反射光が入り、どこへ落ち影が伸びるのかを扱います。
複雑な形を基本形体に分解する見方
アンティークリングやカボションカットの宝石も、球・ドーム・円柱の組み合わせとして解釈できます。分解の手順を扱います。
影の形が与える印象の違い
直線的な影、丸い影、流線型の影が、それぞれモチーフの質感をどう伝えるのかを扱います。
反復練習のガイド
講座で扱った理屈を、考えずに判断できるようになるまで落とし込むための練習手順を提示します。
講師情報
たか先生
元大手企業の研究開発部門所属のイラストレーター。ゲームグラフィッカーとして、スチル・キャラクター・背景・アイテム素材など多くのイラストを手掛けてきました。
近年はイラスト講師業に力を入れており、専門学校・企業研修・お絵描き講座パルミー・YouTube等で活動中。専門学校では10年以上にわたりイラストを指導し、これまでに1000人以上の受講生の質問に答えてきました。「どうすれば悩み・問題が解決するか?」をモットーに日々活動しています。
受講したその日にできるようになること
塗り始める前に、どこが光でどこが暗部か、影の形をどう切るかを書き出せるようになります。
円柱・球・ドーム状のモチーフに対して、理屈の通った塗りが迷わずできるようになります。
複雑なアンティークリングや宝石を、球・ドーム・円柱の組み合わせとして分解して理解できるようになります。
球体独自の暗部・反射光・落ち影を配置したうえで、アニメ塗りと厚塗りそれぞれに応じた影の形を意図して引けるようになります。
扱う立体を3つに絞り、その場で手を動かして終えます
扱う立体を、球・ドーム・円柱の3つに絞っています。複雑なモチーフも派手なテクニックも扱いません。曲面の明暗には暗記すべきパターンがあり、そのパターンは限られています。
講座の中で「理屈を聞く」「工程設計メモを書く」「配布線画に手を動かす」までを完結させます。持ち帰って自分で練習する前に、その場で一度通します。
当日の流れ
※当日は進行状況に応じて、一部構成や時間配分を調整する場合があります。
第一章:情報のセットアップ
・着彩工程マップ(ベース/1影/2影/ライティング/反射光/グラデーション)の役割分担
・アニメ塗りと厚塗りの目的の違い
・実演:塗り始める前の工程設計メモを作る
・ワーク:配布線画に対して、各工程で何の情報を乗せるかを書き出す
第二章:曲面の立体理解
・やりがちな球体の塗りと、理屈の通った球体の塗りの比較
・ドーム形状・カボションカットの宝石・金属リングの立体の分解
・複雑なアクセサリーを球と円柱の組み合わせとして解釈する
・実演:球体とドーム型アクセサリーの立体塗り
・ワーク:配布線画の球体・ドーム部分に1影・2影を入れる
第三章:陰影のデザイン
・直線的な影、丸い影、流線型の影が与える印象の違い
・デザインされた影とされていない影の比較
・金属光沢や宝石の影の輪郭を切り取る手順
・実演:第二章で塗った立体の影の輪郭を整える
・ワーク:自分の塗った影の形を修正する
最終まとめ・質疑応答
講師からのメッセージ
~近日公開~
Tips を集める側から、理屈で組み立てる側へ
宝石の塗り方を検索し、金属のTipsを保存し、それでも自分の絵に使えないまま次のTipsを探す。この繰り返しに時間を使う必要はもうありません。必要なのは新しいテクニックではなく、その手前にある曲面の明暗ルールと、影の輪郭を決める判断です。
この2つは、モチーフが変わっても通用します。アクセサリーで身につけた分解と判断は、そのまま衣装にも小物にも使えます。Tips は対象が変われば使えなくなりますが、理屈は変わりません。
これまで通り「なんとなく」で色を置き、違和感が出たら消してやり直す時間を続けるのか。それとも、塗り始める前に何をどの順で乗せるかを決めて、狙った形の影を引けるようになるのか。
配布する線画に、その場で手を動かしていただきます。自分の意志で影の形を決められる感覚を、ぜひこの日に持ち帰ってください。
講座詳細
| 開始日時 | 2026/09/11 11:00 |
| アーカイブ | あり |
| 開催場所 | Discord |
アーカイブ動画の視聴について
アーカイブはポーズマニアックス上で視聴可能です。セミナー開催から公開まではお時間をいただく場合があります。